ホーム > 協会の活動 > 第43回 埼玉県 児童・生徒木工工作コンクール

協会の活動

1コンクール総評

 令和4年度埼玉県児童・生徒木工工作コンクールでは、埼玉県内各地、学校から103点もの応募がありました。非常にユニークで、優れた作品が多いなかで、埼玉県知事賞2点埼玉県教育長賞1点など、入賞作品の選考をしました。

 審査は、発達段階を考慮しながら、発想、技術、オリジナリティなどを重要な観点としながら、慎重かつ厳正に執り行いました。実用性に富むもの、芸術性の高いものなど、多様な作品がある中で、最終的に誰もが納得できるような作品を選ぶことができたのではないかと思います。以下、審査に携わった一人として、上位入賞作品についての講評を述べさせていただきます。

 埼玉県知事賞を受賞した「森の楽園」、「ペンを与えるとよろこびます」の2作品は、自由なアイデアとオリジナリティがしっかりと発揮され、木という素材の良さが触感、風合いとして表現されていたと思います。「森の楽園」は、枝、木の実などの自然物を使い、森の豊かさがしっかりと表現された作品でした。「ペンを与えるとよろこびます」は、機械加工などを駆使しながら、細かなところまで丁寧に仕上げられていたと思います。

 この2つの作品に限らず、総じていえば、子どもたちが、自身の持つ技術、そして表現力で、根気強く取り組む力が評価の中で大切にされていたと思います。そうした力は、最近注目される非認知的能力ともいえるものであり、学力向上の鍵として注目されています。単につくるというだけでなく、作りこむ、作り上げることについて、保護者の皆様、あるいは学校関係者の皆様には大切にしていただければと思います。

 今、コロナ禍の中、子どもたちの暮らし、学びが大きく変わってしまいました。学校での体験活動、人との関わりなどが制約を受け、心と身体の成長に様々な影響が心配されています。しかし、子どもの学びを止めるわけにはいきません。言葉や数学、科学などに関する学力とともに、それらを支える感性、主体性、あるいは他者と関わる力について、木工工作などの体験活動は極めて重要な役割を果たすことが期待されています。今後もこのコンクールに関心をもっていただき、積極的に参加されますことを願っております。

審査委員長 大学教育学部教授 浅田 茂裕

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2審査員紹介
審査委員長 埼玉大学教育学部教授 浅田 茂裕
審査員 埼玉県教育局義務教育指導課指導主事 釆澤 敬
埼玉県農林部森づくり課主査 永井 久美子
埼玉県立熊谷工業高等学校教諭 吉野 博行
埼玉県木材青壮年連合会会長 和田 保
埼玉木育フォーラム副代表 山口 哲生
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3各賞紹介

埼玉県知事賞

作品名 森の楽園
作成者 渡辺 凌玖
学 校 ときがわ町立明覚小学校

埼玉県知事賞

作品名 ペンを与えるとよろこびます
作成者 生活科学部チームB
学 校 川口市立八幡木中学校

埼玉県教育長賞

作品名 すのこトレイ
作成者 中学部1年生
学 校 埼玉大学教育学部附属特別支援学校

日本木材青壮年団体連合会会長賞

作品名 作成者 学校名
木木(もくもく)きかん車 相川 樂人 和光市立新倉小学校

埼玉県木材協会会長賞

作品名 作成者 学校名
フィギアハウス 原 幸太郎 小川町立大河小学校
もりのかべかざり 中倉 詩 ときがわ町立明覚小学校
にじ色のたてと、ゆうしゃたち 岡野 史遠 ときがわ町立明覚小学校
ゆれてでてくる電波とう 岡野 凉芽 ときがわ町立明覚小学校
熊川 千太郎 ときがわ町立明覚小学校
本だな 齋藤 元希 ときがわ町立明覚小学校
調味料台 小林 蓮 ときがわ町立都幾川中学校
日替わり、小物入れ 岩田 幸大 ときがわ町立都幾川中学校
木のごみ箱 舩戸 真優 嵐山町立玉ノ岡中学校
スッキリ収納! 清水 琉唯 嵐山町立玉ノ岡中学校

埼玉木育フォーラム会長賞

作品名 作成者 学校名
トラック 楠木 晴人 朝霞市立朝霞第六小学校
ひまわりパズル 中山 結萌 川島町立つばさ北小学校
カブトムシ 大幡 蒼真 小川町立みどりヶ丘小学校
動く本棚 遠藤 隼人 川島町立つばさ南小学校
おさいせん箱 中村 光裕 川島町立中山小学校
秋の鍵かけ 及川 雄大 戸田市立戸田第一小学校
リサイクル本棚 佐藤 栞 日高市立高根中学校
スマホスタンド 中学部木工班 埼玉県立行田特別支援学校
だい 吉川 雄琉 川島町立西中学校
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